過去問で差をつけろ!誰も教えてくれない大学受験に勝つための正しい過去問の使い方Part4
さて、前回に続いて
「一点でも多く点を取る戦略を立てる」
の具体的な
方法について書いていきます。
難しいことは何もありません
無茶苦茶単純な
ある4つのステップを
繰り返すだけです。
その4つのステップとは
1.どれだけ時間がかかっても
全ての問題を解ききり
大問小問毎の時間を測る
2.自己採点する
※配点が公表されていない場合は、
大体でいいので合計を合わせて
1.大問数で割って
余りを適宜振り分け
2.小問題数で割って振り分け
記述は高くなり、記号は低くなる
という流れで
自分で決めてください。
3.結果を分析する
4.一番得点効率の良い
戦略を考える
です。
これだけだと具体的に
どこに注目して分析して
戦略を立てればいいか
わからないと思うので、
実際に下のAさんの
架空のデータを例に
実践してみます。
(例)
Aさんの2017年度国公立大学二次物理試験の結果
科目 |
掛かった時間 |
合計得点 |
得点効率 |
物理 | 合計133/75分 | 172/250点 | 1.3点/分 |
1.熱力学[12問] | 小計20分 | 48/80点 | 2.4点/分 |
(1)[7問×6点,4問×7点] | 15分 | 38/70点 | |
(2)[1問×10点] | 5分 | 10/10点 | |
2.電磁気[10問] | 小計60分 | 50/90点 | 0.8点/分 |
(1)[2問×6点] | 15分 | 6/12点 | |
(2)[1問×10点] | 4分 | 10/10点 | |
(3)[1問×6点] | 2分 | 0/6点 | |
(4)[3問×8点] | 8分 | 8/24点 | |
(5)[1問×12点] | 5分 | 12/12点 | |
(6)[1問×12点] | 6分 | 0/12点 | |
(7)[1問×14点] | 20分 | 14/14点 | |
3.力学[8問] | 小計53分 | 74/80点 | 1.4点/分 |
(1)[1問10点] | 6分 | 10/10点 | |
(2)[1問×12点] | 10分 | 10/12点 | |
(3)[1問×12点] | 8分 | 8/12点 | |
(4)[1問×10点] | 6分 | 10/10点 | |
(5)[1問×12点] | 3分 | 12/12点 | |
(6)[2問×6点] | 5分 | 12/12点 | |
(7)[1問×12点] | 15分 | 12/12点 |
まずAさんは
この物理の場合だと
解き切るまでに
時間を大幅に超えています。
解ける問題のみを
ピックアップすべきでしょう。
分野的には
熱力学の得点効率が高いですね。
得点効率が高い分野は
先に取り組むべきでしょう。
Aさんは
力学が得意で正答率が高く、
できれば完答したいところ。
電磁気は一見効率が
悪そうに見えますが、
解ける問題のみやっていれば
かなり得点効率が高いです。
こんな感じで、
この試験は、
①熱力学の解けそうな問題を1周20分[48点]
②力学の3分考えてすぐ解けそうな問題を解く22分[44点]
③電磁気の確実に解ける問題のみを1周17分[30点]
という戦略で解けていれば、
59分で122点
残の時間で見直し、もしくは
やり残した問題の消化、
化学が得意な人は化学に使う
のもいいでしょう。
つまり戦略さえ完璧なら
半分以下の時間で
実力の7割がとれた訳です。
15分も余って最低限の
点数が確保できたとしたら、
残りの問題もリラックスして
取り組めます。
こんな感じで
実践、チェック、分析、計画
を繰り返し、自分の戦略を
確立していきましょう。
よく、過去問は何年分解けば
いいかと質問を受けますが、
このサイクルを
10年分繰り返せば確実に
戦略は固まるかと思います。
ただし個人差もあるので、
自分が十分と思えるだけ
やってみてください。
この記事を見つけた
あなあたはラッキーです。
自分だけの戦略を立てて
志望校を攻略しましょう!
ここまで読んでくださって
ありがとうございました。